オーディオブックの作り方を、AIで朗読・BGM・効果音を組み合わせる手順で紹介します。自分で書いた小説や短い物語を、声だけでなく場面の音も楽しめる作品にしてみましょう。まずは、TopMediaiで生成したサンプルを聴いてみてください。(サンプルはホラーオーディオブックなので、ご注意ください。)
TopMediaiで生成したオーディオブックのサンプル
サンプルでは、朗読の声、場面に合わせた効果音、背景のBGMを確認できます。以下では、このような音声作品を作るための台本と指示の書き方を説明します。
目次
普通のTTSとTopMediaiで作るオーディオブックの違い
一般的なテキスト読み上げは、文章を声にする機能です。TopMediaiのAI音楽生成を使う今回の方法では、朗読に加えてBGMや効果音も指示し、物語全体の雰囲気を作ります。文章を正確に読ませたい場合と、音の演出を加えたい場合で使い分けると便利です。
同じ原稿でも、音を加えると印象が変わります。下の2つの音声で、声の抑揚、背景音、場面の伝わり方を聴き比べてみてください。
一般的なTTSで読み上げた音声
TopMediaiでBGM・効果音を加えて生成した音声
| 比較項目 | 一般的なテキスト読み上げ | 今回のTopMediaiでの作り方 |
|---|---|---|
| 仕上がり | 文章を読み上げる音声 | 朗読・BGM・効果音を組み合わせた音声作品 |
| 声の演出 | 選んだ声や調整機能に沿って読み上げ | 台本とPromptで感情や雰囲気を指示 |
| BGM・効果音 | 別の編集工程で追加する場合が多い | 生成時にまとめて指示 |
| 向いている用途 | 案内文、説明、文章の音声化 | 短編小説、物語、演出を加えた朗読 |
| 確認する点 | 読み方、速度、間の取り方 | 文章の再現、朗読の抑揚、BGMと効果音のバランス |
TTSでも感情表現に対応する製品はあります。ここでは文章の読み上げを中心とする機能と比較しています。また、TopMediaiでの演出指示は生成ごとに反映のされ方が変わるため、完成音声を聴いて調整します。
TopMediaiでAIオーディオブックを作る方法
TopMediai AI音楽生成は、歌詞や曲風などの指示から音声を生成できるブラウザツールです。今回は歌を作るためではなく、台本と「歌わずに語る」指示を組み合わせ、BGM・効果音付きのAIオーディオブック制作に活用します。
台本から生成:自作の物語や短編小説を入力して、朗読作品を試せます。
音の演出を指定:声の感情、背景のBGM、場面の効果音をPromptで伝えられます。
声の性別を選択:作品の雰囲気に合わせて設定できます。
ブラウザで操作:台本とスタイルを入力し、生成結果をその場で確認できます。
1テーマを決め、ChatGPTで台本を作る
今回は、深夜にインターホンが鳴る恐怖短編「午前2時のインターホン」を例にします。誰も映っていないモニターに、2度目のチャイムで自分自身が現れる物語です。日本のホラー朗読劇のように、感情の変化、間、背景音で怖さを伝える台本をChatGPTに依頼します。
ChatGPTへの台本作成Prompt例
「午前2時のインターホン」というタイトルで、日本語の短いホラー朗読劇の台本を書いてください。深夜にインターホンが鳴ってもモニターには誰も映らず、2度目のチャイムで主人公自身が映る展開にしてください。男性の一人語りで、落ち着いた語りから徐々に恐怖が増す構成にします。45〜60秒程度を目安に、短い文章、自然な間、最後の一言で余韻が残る結末にしてください。まずは朗読する本文だけを出力してください。
台本ができたら、説明が長すぎる部分を削り、怖さが変化する位置を確認します。今回は「誰も映っていない」「映っていたのは自分」「最後の一言」の前後に間を入れます。
2スタイルと台本用のPromptを作る
次に、声やBGMを指定するスタイルPromptと、演出タグを加えた台本を用意します。今回は低く自然な日本語の男性声を指定し、時計の音、控えめなチャイム、不穏なBGMを組み合わせます。
ChatGPTへの追加依頼例
この台本を、日本のホラー朗読劇のような音声作品にします。①英語のスタイルPromptと、②日本語本文に英語の演出タグを加えた台本を作ってください。スタイルには「spoken word storytelling,」を必ず入れ、歌唱ではなく自然な男性の語りにしてください。恐怖が徐々に増す演技、適度な間、朗読を邪魔しない暗いBGM、時計とインターホンの音を指定します。台本には[Spoken Word]や[Pause]などを使い、VerseやChorusなどの歌曲構成は使わないでください。
スタイルPromptの例(スタイル入力欄)
Japanese horror audio drama, spoken word storytelling, not singing, cinematic horror narration, deep natural Japanese male voice, calm and intimate delivery, gradually increasing tension, subtle fear and controlled breathing, dramatic pauses, dark ambient background music, low ominous drones, distant clock ticking, faint eerie piano notes, subtle doorbell sound, unsettling silence before the final line, realistic voice acting, clear intelligible dialogue, 45–60 seconds, minimalist sound design, no melody in the voice, no rhythmic chanting, no chorus, no rap.
台本用Promptの例(歌詞入力欄)
タイトル欄には「午前2時のインターホン」、歌詞入力欄には以下の台本を入力します。
[Intro - Distant clock ticking, faint eerie ambience]
[Spoken Word - Deep Japanese male narrator, quiet and natural]
昨夜、午前2時にインターホンが鳴った。
[Pause - Doorbell rings once]
モニターには、誰も映っていない。
気のせいかと思って、寝ようとした。
[Sound Effect - Doorbell rings again]
でも、もう一度チャイムが鳴った。
[Spoken Word - Slowly increasing fear]
今度は、画面に男が立っていた。
よく見ると……それは、私だった。
[Pause - Background becomes almost silent]
怖くなって、そっと玄関のドアを見た。
そのとき、モニターの中の私が、ゆっくり口を開いた。
[Whispered Spoken Word - Very quiet and unsettling]
「後ろを見て。」
[Outro - Sudden silence]
[Spoken Word]で語り、[Pause]で間、[Sound Effect]で効果音を指示します。45〜60秒は目安で、実際の長さや演出の反映は生成結果を聴いて確認してください。
3TopMediaiでオーディオブックを生成する
ステップ1:TopMediai AI音楽生成を開き、「カスタム」モードを選びます。
ステップ2:スタイル入力欄にスタイルPrompt、歌詞入力欄に演出指示付きの台本を入力します。
ステップ3:声の性別を選びます。今回は男性の声を選択し、複数の登場人物が会話する台本では「任意」を選びます。長さも「任意」に設定します。
ステップ4:タイトルに「午前2時のインターホン」と入力し、「生成」をクリックします。
台本から音声作品を作ってみる
安全なアクセス
AIオーディオブック制作で起こりやすい問題と対処法
音楽生成を使ったオーディオブック制作では、歌唱が混ざったり、演出が強く出たりする場合があります。以下はPromptの修正例です。効果は生成結果によって異なるため、短い台本で試してください。
1朗読の途中で歌い始める
スタイルPromptに「spoken word storytelling,」が入っているか確認します。さらに「spoken narration only, no singing, no melodic vocals」を加え、歌唱を避ける意図を明確にします。メロディーや歌声を強調する指示は外しましょう。
2BGMが大きく、朗読が聞き取りにくい
「clear foreground narration, quiet background music, narration remains dominant」のように、声を主役にする指示を追加します。楽器を増やしすぎず、静かなピアノなど少数に絞る方法も試せます。
3効果音が多すぎる・場面に合わない
1場面で必要な音を1〜2種類に絞り、出す位置を台本に添えます。たとえば「雨音は背景に小さく、ドアベルは入店時に一度だけ」のように具体化します。細かい音が反映されない場合は、重要な音だけ残して再生成してください。
4演出指示まで読み上げてしまう
音の説明を朗読本文から分け、スタイル欄へ移します。まずは演出指示なしの本文とスタイルPromptだけで試し、意図どおりに読めるか確認しましょう。角括弧を付けるだけで必ず読み飛ばされるわけではありません。
5文章が抜ける・途中で終わる
台本を場面や章で分割し、1つずつ生成します。完成音声を原稿と照合し、抜けた部分や語尾を確認してください。複数の音声をつなぐ場合は、声の印象とBGMの切れ目も聴きながら編集します。
まとめ AIでのオーディオブックの作り方は、テーマを決め、ChatGPTで台本とPromptを作り、TopMediaiへ入力して生成する流れです。「spoken word storytelling,」を入れて朗読を指示し、BGM・効果音は必要なものに絞りましょう。まずは短い物語で、文章だけの読み上げとは違う音の演出を試してみてください。
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